Tableau（タブロー）とは何ができるの？基本・料金を徹底解説

Tableau(タブロー)とは

「ビッグデータ」や「データドリブン」といったキーワードを目にすることが増え、あらゆるデータをビジネスに活用する施策が近年注目されています。
蓄積している膨大なデータを、収集・分析・加工し、分析することをBI(ビジネス・インテリジェンス）と呼び、エンジニアやデータ・アナリストといった専門家でなくてもデータを加工・レポート作成・分析を行うことができるのがBIツールです。
BIツールのなかでもTableau(タブロー)は、特に表現のきれいさや操作性に特化しています。
Tableauの本社はアメリカのシアトルにあり、2013年に日本市場における製品の販売・サポートのために日本法人「TableauJapan株式会社」が設立されました。
2019年にSalesforceがTableauを買収し、Salesforce傘下になりました。

BIツール市場をリードするTableauの魅力

なぜBIツールのなかでもTableauが選ばれるのでしょうか。それは、Tableauの豊富な機能やカスタマイズの自由度、今までレポート作成にかかっていた工数の削減など、さまざま理由であると考えます。本章では、他にはないTableauの魅力についてお伝えします。

今もっともパワフルなデータ分析ツール「Tableau」

Tableauは世界中の企業・ユーザーに利用されており、ガートナー社によるBIツールのマジック・クアドラントで2020年現在8年連続「リーダー」に選ばれ、BIツール市場を牽引する製品であると評価されています。
Tableauはマウス操作だけで簡単にレポート作成することができ、あらゆる角度から”素早くきれいなダッシュボード”を作ることができる「セルフサービス型のBIツール」です。専門的な技術をもっていない人でもレポート作成することができ、作成から分析までにかかる時間が少ないため、多くのユーザーにとってTableauは欠かせないツールとなっています。

インタラクティブなダッシュボード機能

幅広いオプションを備えたTableauでは、操作しながら角度を変え、分析しながら自分が見たいダッシュボードにすることが可能です。
フィルタリング、ドリルダウン、ハイライトなどの機能で隠れたインサイトを素早く発見することができます。 ドリルダウン：「＋」ボタンをクリックするとドリルダウンし、詳細データが表示 ツールヒント：カーソルを合わせると詳細なデータを表示
ハイライト：クリックで売上予測のみハイライトし、欲しいデータを素早くピックアップ

高度なデータビジュアライゼーション技術

データはビジュアライズすることにより素早く的確に理解しやすくすることが可能です。Tableauでは多数のチャートタイプを用意しているので、分析の内容に合わせてベストな表現をビジュアライズすることができます。
表示形式：24のチャートタイプから理想的なビジュアライズを選択
さらに、計算式、パラメーター、プレゼンテーション機能、ストーリー機能などユーザーがカスタムできる機能が多数用意されているため、自由度の高い分析を実現します。 計算フィールド：関数がサポートされているため、さまざまな計算式を作成することが可能
ストーリー機能：複数シートを連続して視覚することを目的とした機能
キャプションや説明文を追加することが可能なのでデータの分析内容をより深く伝えることが可能

接続可能なデータベースが豊富

Tableauにはさまざまなデータコネクタが用意されています。 Microsoft SQL Server、MySQL、Oracle、Amazon Redshift、PostgreSQLなどさまざまなデータベースをはじめ、Googleアナリティクス、Google Ads、Google BigQueryなどGoogleサービスとの連携も簡単に行うことができます。

自動更新機能

エクセルでレポートを更新する場合、全データを手作業でダウンロード⇒ダウンロードしたデータをエクセルで加工⇒レポートが完成という流れではないでしょうか。毎日同じ作業を繰り返せば、年間どれほど作業時間がかかるでしょう。TableauではTableau ServerとTableau Cloudを併用することでサーバーでの自動更新が設定できるため、ルーチン作業を自動化することができます。データの更新スケジュールを組み、データベース内の最新のデータを保つことが可能です。

活発なユーザーコミュニティーやカルチャー

Tableauはコミュニティーが活発であることも特徴の1つです。Tableau Community Forumsではユーザー同士で質問・回答し課題を解決しています。
さらに、日本はもちろん世界中にユーザー会があり、イベントの開催やユーザー間でのナレッジ共有でTableauを盛り上げています。

Tableauの製品構成と価格について

Tableau製品は種類が多く、どの製品を使用すればいいかわからないかたもいらっしゃると思います。ライセンスの種類もいくつかあるので、ここではTableau製品の種類・役割と料金体系についてお伝えします。

＜Tableau Desktop＞

Tableauを使う上で必須であり、データを接続し可視化・分析するためのソフト。ローカルPCにインストールして使用します。Tableau Desktopで作成したダッシュボードを他のTableau 製品で利用することや、Tableau Desktopのための製品があるため、Tableau製品のメインにあたります。

＜Tableau Prep＞

Tableau Desktopに接続するためにデータを加工するためのソフト。ローカルPCにインストールして使用します。マウス操作で完了するため、SQLが書けなくてもデータ加工することが可能です。

＜Tableau Server＞

Tableau Desktopで作成したダッシュボードをどのデバイスでもブラウザから閲覧できるようにする環境。自社でサーバーを用意し、インストールして使用します。

＜Tableau Cloud＞

Tableau Serverとできることはほぼ同じ。自社でサーバーを用意せず、Tableauのサーバーを使用してダッシュボードの共有を行います。

＜Tableau Reader＞

Tableau Desktopで作成したダッシュボードを閲覧するためのソフト。ローカルPCにインストールして使用します。Tableauの編集はできず、閲覧に関するフィルター機能・プレゼンテーション機能が使用できます。

＜Tableau Public＞

Tableau Desktopと同じくデータを接続し可視化・分析するためのソフトで、こちらは無料で利用できます。ただし、Tableau Publicで作成されたダッシュボードは、ウェブ上のすべての人が閲覧することができるので注意が必要です。
また、「Public Gallery」では、世界中のTableauユーザーがTableau Publicで作成した優れたビジュアライゼーションを公開しています。誰でも閲覧することができるので、ぜひ参考にしてみてください。

Tableauの複雑な料金体系を分かりやすく解説

Tableauの３つの料金体系をそれぞれ説明します。
Tableau Prepでデータ加工⇒Tableau Desktopでデータを接続・ビジュアライズ⇒Tableau Serverもしくは Tableau Cloudで共有することができる「Tableau Creator」。最低購入数は1からなので、ミニマムコストで分析をスタートすることができます。「Tableau Explorer」と「Tableau Viewer」はパブリッシュされたダッシュボードを閲覧するためのライセンスです。
「Tableau Explorer」はパブリッシュされた既存のデータソースとワークブックをもとに、独自のダッシュボードなど新しいコンテンツを作成できます。
「Tableau Viewer」はパブリッシュされたダッシュボードを閲覧・操作のみ可能です。
3つのライセンスはTableauを利用する方の役割に応じて検討することをおすすめします。